2017/12/22
ちょびっとプロジェクト2017
試行錯誤の繰り返しで付加価値が高まる

川井工業さんが、壁掛け収納と
木製玩具のサンプルを作ったので見てほしいとご来社。

壁掛け収納はペイントを工夫し、
ありそうでなかったテイストを出すことに成功。
仕上げに手間がかかったとのことで、
こうしたらもっと効率よくできるのでは?
などを話し合いました。

ネットにもない、ニトリさんにもない、
でも欲しがる人がきっといる、
そんな新しいスタイルを目指します。

玩具も着々と進んでいます。
もっとシンプルにした方がいいかも、
などデザインチェック。
何歳ぐらいの子がどうやって遊ぶものか?も
実際に子供たちと遊んでみた結果を踏まえ、再検討。

切削機の性質上、
滑らかにならない部分が出るという課題には、
木の目を見て横目にした方がいいかも、
などアイデア出しを。

また、実際に販売する時は
どんなパッケージにするかも話し合い、
これらを次回の宿題とすることに。

「望月先生に相談していなければ、
途方に暮れていたと思います。
紹介してくださった浜松商工会議所さんに感謝です」
と言っていただき、私たちも励みになりました。

商品開発を始めると
すぐに売りたがるメーカーさんが多いですが、
どんな付加価値を付けるかが大切。

人手も予算も限られている中小企業さんは、
日常の業務をしながら時間を作り、
知恵を絞って工夫を重ね、
見直し改善を繰り返す必要があり
時間がかかります。

それだけ、商品の仕上がりも、想いも深まり、
付加価値が高まっていくのだと思います。


2017/12/12
ちょびっとプロジェクト2017
消費者が欲しいのは棚ではなくオシャレな部屋


試作品で棚の取り付け方や金具について検討

いろいろ考えているうちに、
これまで打ち合わせしてきた根本的な形状に
疑問を持ったという川井工業さん。

今回は「棚にものを飾る」ということを中心に
壁掛け収納サンプルを作ってきてくれました。
でも、それはちょっと違いました。

消費者が欲しいのは「物を飾る棚」ではなく、
「オシャレな部屋」であり、
棚も「オシャレになるから付けたい」のです。

その辺をお話するとハッと気づかれたようで、
まずはオシャレありき、その上で
使い勝手が良い棚を目指そう!
と迷いが晴れたようでした。

さらに、インスタ映え人気の今だからこそ
ニーズがある新アイデアが浮かび、
次回までに調べてくることなどを決めました。


どんなインテリアジャンルがあるかを調べ、丁寧にまとめてきてくれました


2017/11/17
ちょびっとプロジェクト2017
試作することで見えてくる次のステップ

川井工業さんが、
壁掛け収納のサンプルを作ってきてくれました。
積み木絵本のパーツも一緒に飾れる
優しいニュアンスで、
お子さんがいるお2人らしい出来栄えです。

今回はまだ初期の試作なので、
サイズや色などはさまざま。
どんな仕様にするか?どんな使い方をするか?
何を飾るか?など、
使う人のライフスタイルで変わります。

デザインも、
シャビーシック、
ブルックリンスタイル、
カントリー風、
北欧風、
モダン和風などさまざまあります。

また、モノ作りをする場合は
仕上がりのジャッジ基準を決める必要があり、
それには量をこなして
質を見つけることが求められます。

そんな話をして次回までに
デザインスタイルや形をある程度決めること、
そのために消費者のライフスタイルを
見ることなどを決めました。


積み木絵本と壁掛け収納家具の開発に挑みます


2017/9/29
ちょびっとプロジェクト2017
子供向けブランドと大人向けブランドを提案

「母と子のコミュニケーション玩具」の開発に
取り組んでいる川井工業さん。
先日の会議で、
玩具のニーズはきっとあるが、
もっと市場規模の大きいビジネスを
考える必要があるのでは、という話に。
そこで、玩具と同時進行で
収納家具についても検討してみることになりました。

床置きの家具だと場所を取るので、
壁を有効活用した壁掛け収納家具が良いのでは?
だとしたら、
誰が、どんな部屋で何を収納するのか?
を考えたり、
世の中にはどんな壁掛け収納があるか?
を調査したり。

「調べてみたら
既にたくさんの壁掛け収納があります」と
最初は茫然としていたお2人でしたが
「たくさんあるということは、
売れているということ。
だったらまだ市場にはない
収納家具を考えればいいんだ!」と
発想を切り替え、前向きに取り組んでいます。

そして本日は、望月より、
子供向けブランドと大人向けブランドの
名前とロゴを提案させていただきました。

子供向けブランド名は、
私をギュッと抱いてという意味の「Hugme(ハグミー)」。
玩具だけでなく、
子供向けの家具なども展開できるブランドです。

ハグミー
子供向けブランド「Hugme」ロゴマーク

そして大人向けブランド名は「Sosign(ソザイン)」。
素材とデザインの良さを併せ持つ
大人の壁掛け収納を目指します。

ソザイン
大人向けブランド「Sosign」ロゴマーク


2017/9/11
ちょびっとプロジェクト2017
母親ならではの想いとアイデアを活かした商品開発

積み木絵本という方向で
製品開発に挑戦している川井工業さん。
自分たちでさまざまなキャラクターや物語を創ったり、
既存の昔話を使う場合の著作権を調べたり、
レーザーカッターで試作品を作ってみたり。


たくさんのオリジナルキャラクターや物語を創ってきてくれました

ご結婚されてお子さんもいるお2人なので、
仕事、家事、子育てをしながらの新規事業開発は
楽ではないはずですが、
クリエイティブが楽しいと熱心に取り組んでいます。

子供ともっと遊びたくても、
忙しいお母さんはなかなか余裕がありません。
そんな時、子供が夢中で遊べて、
お母さんもちょっと関わって一緒に楽しめるものが
できないかと考える中で、
大人も楽しめる
「母と子の絆を深めるコミュニケーション玩具」
というコンセプトが見えてきました。

「母親である私たちが、
子供と向き合って物語を作っています」
と言える、お2人ならではの商品を目指します。


2017/6/19
ちょびっとプロジェクト2017
事業承継する姉妹が新規事業についてご相談

浜松商工会議所さんからのご紹介で、
川井工業さんがご相談に見えました。

戦後すぐに創業された建具メーカーで、近年は
木製オリジナルドアをメインに製造していましたが、
市場の縮小や職人さんの高齢化にあたり、
新たな事業を考えたいと
次世代を引き継ぐ姉妹がご来社。
お2人で考えた子供向けの
組み立て積み木を商品化したいというご相談です。

そこで、これを買うのは誰か?何のために?
何歳ぐらいの子供が対象か?
難しくないか?などを検証。

ただ組み立てて遊ぶだけではなく、
インテリアとして飾れるぐらいのクオリティや
親子で遊べるような工夫が欲しい。
また、特殊なものは置いてくれる売り場がないため、
自分たちのネットショップで
世界観を創りながら販売することなどをアドバイス。

愛のある木に愛のある物語をつけた、
木に親しむ知育玩具
という方向性で考えてみることになりました。


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